天の道をいき 真実を司る 

東映特撮をメインにTVやマンガの感想を書いてます。 ネタバレもあります。気軽にコメントして下さい。

ワンピース 969話 バカ殿 感想   ワノ国帰還からの波乱の5年間

  ☆ 後先考えないタイプのおでんは

   オロチに引導を渡すために切りかかります

 

    しかし その刃がオロチに届く事はありません!

   てっきり都合よくカイドウが現れると思っていたら

   予想外に怪婆と共にいたモブぎみの琵琶法師の力でした。

   その力とはバリバリの実のバリア能力でした。

 

    オロチを先導した2人の老人

   マネマネの実の怪婆の名は 黒炭ひぐらし

   バリバリの実の怪翁の名は 黒炭せみ丸

   共に黒炭の名を冠する逆恨みの復讐者でした。

 

      ー近いうちにこの2人は討たれ 後にそれぞれ

       ボンちゃんバルトロメオの元に実が渡ります。

 

    一見すると無敵に見えるバリバリの実ですが

   複数人で取り囲み補給路を断てば 餓死します。

   しかし今回は外部にカイドウが控えているため

   その作戦は使えません。

 

    オロチ打倒の道を断たれたおでんは

   あろうことか花の都の城下町で裸踊りを披露します。

 

    もちろん何らかの理由があっての事でしょうが

   オロチの圧政に苦しむワノ国の民衆にとって

   正統なる将軍後継者おでんの帰還は

   最後の希望だったのです!

   希望が大きいほど絶望した時の反動は何倍にも膨れ上がります。

 

    失意に溢れた民衆はいつしかおでんのことをこう蔑みます。

      バカ殿と!

 

    おでんはその後も週に一度は都に現れ

   裸踊りを披露します。

 

    奇行が一年も続いたころ オロチより 海外の新聞を渡されます。

   その記事はロジャーの処刑を大々的に報じるものでした。

 

    盟友ロジャーの死の悲しみと その死と引き換えに

   大海賊時代を作り出した覇業に 涙するおでん

   自分の不甲斐なさに打ち震えます!

 

    裸踊りも2年目のころ 鈴後にて大事件が勃発します。

   モリア率いるゲッコー海賊団とカイドウの百獣海賊団の戦争です。

   戦争に敗れたモリアは剣豪リューマの墓を荒らし

   死体と国宝「秋水」を奪い敗走します。

 

    鎖国と言っても外世界と断絶されている訳ではなく

   諸外国との交流と貿易を公にしないだけで

   裏取引や情報のやり取りは無論あります。

   その証拠にルフィらが忍者を知ってましたよね!

 

    こうしてモリアVSカイドウの戦いも

   世間の与り知ることとなるのです。

   完全な鎖国など物理的に不可能なのです。

 

    裸踊り5年目 恐らくオロチとの盟約の日です

   しかしオロチは何の事だと言い放ち

   あろうことか意にそぐわないヒョウ五郎をカイドウに

   売ったと告げます。 ヒョウ五郎の妻を含む

   抵抗者17名が犬死にしたと高笑いされ

   いよいよおでんの怒りは臨界点を超えます。

 

      カイドウを討つ

   ようやく決意したおでんに待ち侘びたように付き従う9人の侍

   夕日を受け赤く染まる刀の鞘を見た民衆は

   彼ら臣下の侍をこう呼びます。

      「赤鞘九人男」と

 

    後に伝説の1時間と語られる激戦の幕開けです。

        続く・・

 

 

      おでんの死は避けようのない事実なんですが

     その過程の描き方が神懸ってる!

     おどけ顔で裸踊りをするおでんを

     誰が想像出来たか?

    

      ワンピースでは現行時間の死者が極端に少ないですが

     過去編では重要人物が数多く召されています。

     くいな、ベルメールヒルルク、サウロなど

     死の描写が恐ろしく悲しいです。

     釜茹でにされるとわかっているおでんの残酷な未来

     一体どの様な 展開を見せてくれるのか楽しみです。

      尾田先生の構想力には毎度 驚かされます。